2011年7月18日月曜日

カナダの田宮流居合術

2010年に田宮流居合術をカナダの合気道家に指導を初めてから、1年が経ちました。 仙北谷が指導したメンバーが熱心に稽古をしてくれており、現在3名が基本に忠実に田宮流居合術を研鑽しております。  

 学ぶ側の心得としては、学ぶと決めた時点でまずは一つの事に集中し習得する努力をすること。

日本もカナダも同じですが、社会生活の中では時間を作ることは大変な事です。 限られた時間を大切に、稽古に集中する事が大切です。 また、高段者になるまでは指導者に見てもらい稽古する必要があります。 教わった事を各自反復練習することは必要な事ですが、自己流にならないように、定期的に先輩や指導者に見て頂きましょう。 

まずは型を覚え、その型に磨きを掛けつつ、斬り付け、手の内、腰詰め、足の運び、納刀、姿勢、間、そして精神など奥深い部分まで学んでいきます。 短期間で多くの技を求めるのではなく、正確な理にかなった技を身につけることを大切にしていきましょう。

また、指導する側は熱心に求める生徒に対しては、それに答える姿勢が大切です、 指導する側も自分の技や立場に慢心すること無く常に修練し、技だけでなく、人としても見本になり、生徒から尊敬を得れるだけの人物になるように努力する事が必要です。   

先人が作り上げた技を自分の解釈で変化させることなく、正確に学び、それを次の時代に伝える事が指導者の役目と考えます。  居合道を通じ、己の中の邪を払い、自分自身の心と体を鍛え、健全な社会生活を送る一つの糧にしてくれればと思います。

武器としての刀やその技術を精神と肉体の修行のレベルまで引き上げた居合道の奥深さを感じながら追求する姿勢が大切です。 ある程度習得した時点でも慢心する事なく居合術の向上に役たつ関連性のあることにも目を向け、他の視点から自分の技を追求する事も大切な事です。

8月からはバンクーバーの日本語学校の5Fで定期的に稽古が始まります。 29日には日本からメンバーも参加し、失われた日本人街を偲んで行われるフェスティバルにカナダで初めて田宮流の演武を行います。  

※ この日本語学校は第二次世界大戦で政府の管轄になった日本人街で、ただ一つ日本人に返還された建物になります。  歴史あるこの場所で田宮流居合術稽古が出来ることをとてもうれしく思います。




カナダメンバーのこれからの活躍が楽しみです。

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